人参が人参になったわけ
おもしろ人参。無農薬わけあり人参です。
人参も、人間のようにいろいろな形があります。
「人参」はどうして「人参」?
今回のテーマは、「人参」はどうして「人参」と名付けられたのか?です。人が参ると書いて人参。良く考えてみると、どんな意味があるのか不思議です。
実は…そもそも「人参」=「高麗人参」
調べてみると、そもそも「人参」と名付けられたのは、今普通に食べている人参ではないらしい!?人参と名付けられたのは…高麗人参でした。
私は「高麗人参」には薬草のイメージがあります。知っているかと聞かれたら知っているけど、実物を見たことは…ないかも。知っているようで知らないことって、たくさんありますね。
「高麗人参」ってどういう野菜でしょう?
いい機会なので、高麗人参とはどんなものか調べてみました。
Wikipediaには、オタネニンジンという名前で掲載されています。
ウコギ科の多年植物。
根っこにはジンセノサイドという健康成分が含まれる。古くから薬効成分を用いられてきたものの、人工栽培は難しく、十分に大きく育つまで、なんと4年以上もかかるんだそう。
日本でも栽培され、ネットで検索すると50g1本で1200円で販売されていました。普通の人参は1本200gで50円くらいとすると…1本の値段は100倍近く!1本数万円するものもあるのだとか。
煎じて飲んだり、焼酎に漬けて飲む民間療法もあり、また多くの漢方にブレンドされている。その効能は、疲労回復、滋養強荘、病中病後の体力回復と、体の底力を上げてくれる効果が期待できる。
高麗人参は薬効が高いものの、栽培が難しいため、希少で高価なことがわかりました。
おっと、高麗人参について調べすぎちゃいました。なぜこの高麗人参が「人参」と名付けられるようになったのでしょうか。
どうして「高麗人参」は「人参」と名付けられたか
高麗人参の写真を見ると…なんとなく感じるものがあります。
高麗人参には、頭があり、手があり、足がある。そう、まさに人のような形をしているのです。だから人のようだとういうことで「人」。
そして「参」という字には、たくさん入り混じるという意味があり、ヒゲのような根がたくさんあることを表現していたようです。そう、高麗人参の見た目から、「人参」と名付けられました。
ではなぜ「人参」が「人参」になったか
「高麗人参」は、室町時代から日本に輸入されていました。高麗人参の名前だったはずの「人参」が、今の「人参」に取って代わられたのは、江戸時代のこと。
高麗人参と同じように根っこの部分が肥大化する野菜のため、今の人参は、当初「セリニンジン」と呼ばれました。そのうちセリニンジンは一般的に使われるようになり、セリが取れて「ニンジン」と呼ばれるように。
一方、本家の高麗人参は、医学の西洋化に伴い使われる頻度が少なくなっていって…「人参」の座を奪われてしまったようです。
こうして、今の「人参」が「人参」となりました。
深掘りすると面白いものですね。人参のことをさらに知りたくなってきました。さて次回は、どんな人参の謎に迫りましょうか。人参の不思議はまだまだ続きます。